色合いには微妙なニュアンスがあります。たとえば、「緑色」には「深緑」もあれば「黄緑」もあります。さらに「若草色」「うぐいす色」「抹茶色」といった表現で色目は実に細かく分けることができます。こうした色彩感覚は日本人ならではの美意識であり、自然の移ろいを愛する伝統のなかで培われてきたものです。 そして、そうした色へのこだわりを印刷物に再現する役割を担っているのが、印材舎の特色インキなのです。 このカラーファイルは、日本人の色彩感覚と特色インキのよき関係を理解していただくためのビジュアル事典。四季ごとの美しい自然を映した日本の伝統的な色をピックアップし、その色の色調や語源、心理効果を簡単に説明しています。DICナンバー、WEB16進数表記も表示してあるので、ご利用ください。 第1回のテーマは「春」。春らしい色と春の誕生色を取り揃えました。特色によるこの季節の鮮やかさやふくらみをたっぷりお楽しみください。
●カラーファイルは季節ごとにリニューアルします。 ※HTML上の色と印刷物の色は誤差があることをご了承ください。 ※DICナンバーとは、大日本インキ化学工業株式会社が発行しているカラーガイド 「日本の伝統色」のカラーチップナンバーです。 カラーファイルは、日本人の色彩感覚と特色インキのよき関係がひとめでわかるビジュアル辞典。 クリックするとネイチャーPhotoと色のうんちくが満載です。 |
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WEB色:"#E1D600" DIC:No. 808 |
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一輪ではなく、一面に咲く菜の花畑のやや緑をおびた黄色が菜の花色。菜の花そのものの色ではなく、黄色い花と緑の葉が混じり合った色です。この色が春の代名詞になったのは、日本で菜種から油を取るのが一般的になった江戸時代以降。英語名は、Rape Blossoms(菜の花)ではなく、Strong Yellow。
気分を明るくしてくれる色なので、春のインテリアのアクセントにぴったりです。ただし、強い色なので、あまり多いと目が疲れてしまいます。 |
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WEB色:"#FF8D30" DIC:No. 767 |
WEB色:"#630738" DIC:No. 941 |
WEB色:"#387A31" DIC:No. 850 |